前回の9月11日放送のクロ現+「身近な病院でも!なぜ減らない“身体拘束”」が良くも悪くも非常に反響があったようです。
「 理想論」「絵空事」「医療従事者の声を!」と250以上の意見が寄せられたようです。
そこで今回は「徹底討論!それでも必要?一般病院の“身体拘束”」というタイトルで医療従事者も参加しての形式での放映となりました。
今回はクロ現のまとめ、感想をまとめてみたいと思います。
【クロ現】徹底討論! それでも必要?一般病院の“身体拘束”を見てのまとめ
- 医療従事者の参加のもと実体験を踏まえながら進行
- 身体拘束の問題点について
- 深刻な人で不足について
- 家族との関係性について
- 身体拘束ゼロに取り組んだ病院見学について
- どのように身体拘束をへらしていくことができるかについて
おおよその流れとしてはこのような形なります。
簡単にあらすじをまとめてみます。
医療従事者の参加のもと実体験を踏まえながら進行
虐待を減らせない理由としては…
「他の方を見ながら出来ない」
「命を守れない。具体的には点滴を抜いてしまったり、骨折をしてしまったりする。」
身体拘束の何が問題
身体拘束が可能になる三大要件
「切迫性」…命に係わる危険性がある
「非代替性」…ほかに代える手段がない
「一時性」…一時出来な対応である
そういた緊急やむ負えない場合は認められています。
ただその中で治療と安全の為の拘束でしたが「両手両足を拘束」により→余命宣告。その後リハビリをして会話が出来るように回復したケースもあったようです。
拘束が安全の為→一番手間を取らず確実に対応が出来る方法と選ばれる。
が看護師さん自身も「患者さんの力を弱めていってしまっている」「ジレンマを感じている」「やりたくないのに…」
思ったこと
看護師さんの悲痛なコメントが心に響きました…ただ、拘束=余命宣告、拘束しない=回復はちょっとミスリードじゃないですかね
深刻な人手不足
「2人で40人~45人をみており一人が仮眠の時に一人でみる。」
そうなると「休憩時は一人で見なければならない現状がある。」
また「夜になると変わってしまう→拘束しなければ責任を取らざるを得なくなってしまい仕方なく身を守る為 に拘束をすることになってしまう」ということでした。
実際に事故が起きた場合→看護師の責任となる→後々責められてしまう。こういった辛い現状もあるようです…
実際に「仕事を辞めたいと思う」と「時々思うが」70%を超えており
その理由としては「人手不足」という理由が50%に近い内容でありました。
思ったこと
ゼロを目指した先生が「働く看護師さんがボロボロでやり甲斐を失っている、その様子を患者さんが一番そばで見ている」
非常に印象的な言葉でした。
無くてはならない看護の仕事ですが、現場がこれほどひっ迫していることはやはり紛れもない事実なんですね・・・
難しい家族との関係
ケガをさせるな
姥捨て山
このような声が上がってしまう。
「家族の協力を得られない」
事故=敵 短絡的に攻められてしまう。
現場のスタッフだけに改善を求めてしまうのは難しく、家族も含めての何かしらのガイドラインを設ける必要がある。
先生①「拘束された時どうなるか→家族 本人 自分もわからない→教育が対応しきれていない」
先生②「日頃の家族との関係を築いておく」
先生③「認知症の患者さんがどんなことを望んでいるか」
思ったこと
それだけ家族が言いたいこというのであれば現場サイドからは「はい、じゃあご家族さんでどうぞ!」ってなるよなぁ
というか拘束をする患者さんの対象がそれぞれの立場で急性期なのか、慢性期なのか話してないからこれ考え方がバラバラじゃないだろうか…
身体拘束0の病院へ見学~内田病院の取り組み
拘束しないことによる患者の変化がレポートされておりました。
ず~と声を上げる、手や足のでる暴力をしていた方が拘束しないケアにより10日で踊れるようになった。という症例が研修のビデオで流れておりました。
スタッフ向けの研修として、認知症のお年寄りを体験。
あえて看護師側の都合によるケアを行う+両手両足を縛る拘束
体験した看護師さんは涙ながら「悲しくなる・・」と仰っておりました。
職種を超えての連携協力をしているようで、歯科衛生士さんも離床を手伝ったりしているとのこと
「事故は起きてますか?」の問いに
「起きてても縛らない そこは責めないようにしている」と答えられておりました。
どう実現?身体拘束の削減
理想論と方法論はセットにしなければならない。
一歩踏み出すことが大変ですがトップが覚悟をもって取り組むことが大切。
ただ看護師さんからのコメントでは「取り組みます!とトップが言ったとしても受け入れる現場の温度差がある」と仰られておりました。
「常にぎりぎりの状態 」
「やっていくの厳しい」
との声もあがりました。
看護だけの責任ではない→多職種連携での目標共有が大切
このような形で締めくくられ番組は終わりました。
マーボー個人の感想
申し訳ないですが、前提条件がガバガバすぎて論ずるに値しないと感じました。
理由としては…
そもそも拘束対象者が急性期なのか、慢性期なのか、はたまた介護現場なのか、前提条件もなしで「拘束を減らしましょう」はそりゃあ現場の理解は得られません。
例えば「ず~と声を上げる、手や足のでる暴力をしていた方が拘束しないケアにより10日で踊れるようになった。」という部分ありました
放送の流れ的に身体拘束が原因と思われがちです。
が
視点を変えるとそこで身体拘束をしたことによって適切な治療ができ、急性期を脱したタイミングで拘束をしなくなったことで機能が回復したとも考えられます。
(専門ではないので言葉使い方が違いましたら申し訳ありません)
ですので身体拘束という大枠で話してしまったことで理想と現実のギャップが出てしまうのは当然です。
安易な身体拘束は無くすべきです。
ただ生命を守る身体拘束はあるべきだと感じております。
ただもしあえて身体拘束反対派として意見を言うとしたら‥‥
「人手不足なのはわかる。ただそれを言い訳にしたら何も出来ない」でしょうか…
お叱りの言葉があるかもしれませんが平等な視点に立つのも大切だと思いコメントを書かせて頂きました。
参加された看護師さん、介護士さんには感謝を
そして一番素晴らしいと思ったのは様々な批判が出るかもしれない中で勇気をもって顔出しで出演された方々に感謝を述べたいと思います。
もし私が現場職員だったとしてもそんな勇気はなかったと思います。
本当にお疲れ様です。
本当にありがとうございます。