業界関係者から大ブーイング?のあったクロ現ですが、今回は相次ぐ老人ホームの閉鎖について報道がされました。
今回焦点があたっていたのは住宅型有料老人ホームについてです。
住宅型有料老人は参入障壁が低く、サービスの質にかなりばらつきがあることが以前から問題となっておりました。
勿論全ての住宅型有料老人が悪いというわけではありませんのでご承知おき下さい。
たまたま 先日このようなツイートさせて頂きました。
同じ県内で逆ブラック施設と言われるところもあれば廃止される施設もある…
トップの考えで良い方向にも悪い方向にも傾いてしまうのは社会福祉法人でも一緒ですね(>_<)
まさかこのタイミングでクロ現で施設閉鎖について報道されるのはびっくりしましたが、施設閉鎖がかなり身近にあるという事実があるのかもしれません。
今回はクローズアップ現代からの「相次ぐ老人ホーム閉鎖 “終(つい)の住みか”で何が?」の感想についてまとめてみます。
【クロ現】 相次ぐ老人ホーム閉鎖 “終(つい)の住みか”で何が?を見てのまとめ
- 住宅型有料老人ホームの倒産が昨年度355件ある
- 住宅型有料老人ホームは7年の期間で3倍に増えている
- 住宅型有料老人ホームは参入がしやすい(自治体への届け出&施設基準があいまい)
- 他業種からの参入が良くも悪くも影響が出ている
- 住宅型有料老人ホームがセーフティネットになっている
- 安易に入居を決めず情報収集をしっかりとする必要がある
以上がまとめになります。
これだけ見ると住宅型有料老人ホームが良くないイメージがが付きかねないですが、あくまで一部の住宅型有料老人ホームでの出来事であるとご認識ください。
なぜ、施設の閉鎖が起こるのか?
他業種から参入がしやすいというものがあります。
基本的に届け出さえすれば運営が可能になり、そのノウハウもないまま参入をしてしまい経営が立ち行きが成り立たず閉鎖となるケースが多いようです。
インタビューでは「運営当初はお年寄りの方々を理想どうりに介護に理想を抱いていた。 ロマンはあったがソロバンがなく 」と閉鎖した経営者が語っておりました。
人件費の見通しの甘さで負債6400万で施設を閉鎖したとのことでしたがした。
介護事業所売買のセミナーでは異業種からの参入が多く他業種からの参入→片手間→上手く行かない→2年で売却。そんな事例も紹介されておりました。
施設か閉鎖してしまった後の利用者はどうなるのか?
答えは残酷ですが他の施設に移らざるをえません。
リハビリ中に退去を余儀なくされ全てがゼロからとなってしまったケースもあったようです。
退去を余儀なくされた利用者さんが「ずっといたかった…」とコメントされていたのは胸が痛くなりました。
介護制度のひずみ
また生活保護が半数を占める住宅型有料老人ホームも多く、介護保険上では賄えない部分を施設負担でフォローをしているのも問題点とされおりました。

結局介護報酬ではサービスを賄いきれず…

上記のような状態に・・・
特別養護老人ホームの役割と住宅型有料老人ホームの役割に逆転現象がおきてしまっているのも問題点と挙げられておりました。

住宅型有料老人ホームのメリット・デメリット

メリット
- 参入がしやすく自治体への届け出でOK
- 特養などの待機者の受け皿となっている
- 比較的安価に入居が出来る
- 外部のサービスを利用できる
デメリット
- 参入のしやすさによる他業種からの参入がある
- サービスについて質にバラツキがある
- ノウハウ不足により施設閉鎖の可能性が社会福祉法人や医療法人に比べて高い
老人ホーム選びのポイント


また個人的には‥‥
- 職員の言葉遣い
- 接遇・マナー
- 自社ホームページで情報発信をしているか
ここも重要ではないかと思っております。
特に「自社ホームページで情報発信をしているか」はかなり重要なポイントだと思っております。
肌感覚ですが何か事件が起きたり、不正が起きる法人はこの情報発信が出来ていない印象があります。
施設の閉鎖はあってはなりません。
但し結局は自己責任とされてしまいます。
そういったことが起きないよう、自分自身でしっかりとした情報を掴み判断をしていく力が必要であるといえます。
今回もご覧いただき有難うございました。