
こんにちは、マーボーです。
私は特別養護老人ホームで5年働き、現在医療・福祉専門の人材紹介のコーディネーターを
しております。年間で200件以上の求職者面談と面接をしてきた経験談を皆様のお役に立てられるよう発信してまいりたいと思っております。
今回は介護現場のあれこれ ということで介護職経験者なら誰にでもある「腰痛」について
フォーカスしてまいりたいと思います。
【介護のニュース】腰痛離職ゼロへ!補助用具は使うべき!?

先日ネットニュースにてこのような記事が取り上げられておりました。
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20190627k0000m040032000c/やはり腰痛をお持ちの介護職・看護職は多い印象を受けます。
私自身も実際腰痛で悩まされたこともありましたし、同僚や先輩もほとんどの人たちが
何かしら腰に爆弾抱えていた印象があります。
- 以前は介護業務の負担が増え、職員の休職や離職が相次ぎ、職員の約6割が腰痛を訴えていた。
- 佐賀県で、介護現場で利用者を抱え上げる際の負担を軽減する補助用具を導入し、腰痛による離職者がいなくなった事業所がある。
本当に良いことだと思います。介護をやりたいのに、人間関係には十分満足しているのに
腰痛で職場を辞めなければならない・・・こんなにもったいないことはありません。

補助用具は使うべき!これは間違いありません。
人間関係が上手くいかない、法人の理念や業務内容に納得がいかない・・こういった理由だと
根本的な原因が個人の主観や捉え方、周辺環境によるものが多くなかなか予防も難しいケースが
多いですが、「腰痛を予防する」ことだけに関してだけ言えば補助用具を使えばよい という
非常にシンプルな答えになります。
なぜ補助用具を使用するべきか?
- 腰痛を防げる
- 腰痛がある人は進行を防げる
- 体が楽になる
- 精神的にも楽になる
- 腰痛離職を防げる
もうメリットしかありませんよね?
しかしながら記事本文にも記載がありましたが、 補助用具を導入する事業所は県内で、わずか数%にとどまる。 とのことのようです。
なぜ補助用具が普及しないのか?

- 準備に手間がかかる
- 準備に人手がいる
- ケアの行為自体に時間がかかる
といった理由が挙げれます。現場の経験がない方だと単純に「使えばいいじゃん!」となるのですが実際に働いている身からすれば・・・
「器具の準備に時間が掛かるし、それにも人手が必要だから一人でやった方がorさっと一人で抱えちゃったほうが早い」
こういったマインドになってしまうんですよね・・・・
記事内でも普及しない理由として、
導入しない主な理由として事業所は「用具を使った方が作業に時間がかかる」などと説明。国による助成もあることから、同課は導入が進まない理由は予算面よりも「誤解が先行しているため」とみている。
となった理由が述べられております。
確かにそうですよね、一言で言ってしまえば手間かかる気がしますもんね・・

補助用具は大切ではあるが、それを活用してこうとする風潮作りが大切!
人材確保等支援助成金といったように国から補助も受けられますので、補助用具の導入自体は
比較的に簡単にできるかと思います。
ただ会社やトップから「腰痛予防に補助機械入れるから、腰痛予防にこれつかってね!」だと・・
現場としても「え~なにそれ」、「時間かかるじゃん!」
↓
不満が出てせっかく高価な機械を導入しても使う人と使わない人が出てくる
↓
使わない人は今まで通りなのでケアに時間が掛からない
↓
本当に使いたいと思っている人が時間が掛かるとのことで使いずらくなる
↓
腰痛発生or腰痛悪化
↓
腰痛離職

といった形になってしまいます。
この記事をみて腰痛予防に補助機械が良い→じゃあ早速導入しよう!では現場の職員
の方々に自分たちで決めたという決定感ではなく、やらせれている強制感のほうが
強くなってしまいます。
職員一人一人の同意をとって本当にそれが職場にとって必要かどうか
議論を重ね、職員一人一人が納得をして決定をする。
そういった風潮を作り上げてからでないと宝の持ち腐れになってしまうかと思います。

今回は現場についてのあれこれ、補助用具編をお送りいたしました。
転職とは違った趣旨でしたが、久ぶりに現場のことを思い出して
何やら書いてる途中に熱くなってしまいました(笑)
最近はTwitterも始めて現役の方々のコメントを見ることが非常に
多くなり、思わず現場のあれこれを書いてしまいました!
これからも宜しくお願い致します。